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2026-02-04 07:37:00

適応障害と言われたあなたへ

 「適応障害」と言われたあなたへ

― それは“能力の問題”ではありません ―

寒い日が続いていますが、皆さま体調はいかがでしょうか。
気温が下がるこの時期、心も少し疲れやすくなりますよね。

クリニックや病院で働いていると、
「適応障害」という診断名を耳にする機会がとても多くあります。
心理検査のご相談として来られる方も、年々増えている印象です。

まず性格検査を行うと、
「この職場や仕事内容は、確かに合いにくいかもしれないな」
と感じる結果が出ることがあります。

ところが、その後に知能検査を行ってみると、
IQ120を超え、なかには130前後という、いわゆる“とても高い知的能力”をお持ちの方も少なくありません。

「仕事ができない」のではなく、
能力は十分にあるのに、環境との相性が合っていないだけ
——そんなケースを、私は何度も見てきました。


性格=変えられないもの、ではありません

「性格」という言葉は、心理学ではパーソナリティと呼ばれます。
その語源は、ラテン語の「ペルソナ(仮面)」。

つまり私たちは、
場面や相手に応じて、無意識のうちに“仮面”を使い分けながら生きている存在なのです。

上手な役者さんが、
優しい役も、強い役も、時には悪役も演じられるように、
人もまた、いくつもの側面を持っています。

それは「無理をしている」ということではなく、
ひとつの大切な能力でもあります。


適応障害と診断されたあなたへ

今、「適応障害」と言われてつらい思いをしているあなたは、
もしかすると——
自分に合う仮面を、まだ見つけられていないだけなのかもしれません。

それは決して、
弱いからでも、甘えているからでもありません。


カウンセリングで大切にしていること

私がカウンセリングを行う際、
必ずと言ってよいほど「性格」や「これまでの生い立ち」をお伺いします。

それは、
「どんな仮面が無理なく身につくのか」
「今の環境で、その仮面は苦しくなっていないか」
を一緒に確かめるためです。

自分に合った在り方が見えてくると、
不思議と心は軽くなり、
カウンセリングの回数も自然と短くなっていくことが多いのです。


あなたは、もう十分がんばっています

もし今、
「私がダメだから適応できないんだ」と感じているなら、
どうかその考えを、少しだけ脇に置いてみてください。

あなたに合う場所、
あなたに似合う仮面は、きっとあります。

一人で抱え込まず、
必要なときには、誰かの力を借りてみてくださいね。

あなたのペースで、大丈夫です。